ファイル転送サービスとオンラインストレージの違い
データを安全に送信したり共有する方法として、ファイル転送サービスやオンラインストレージを思い浮かべる方は多いと思います。
しかし、これらのサービスには以下の違いがあります。
ファイル転送サービス
大容量ファイルを安全に送信できる
ファイル転送サービスは安全にデータを送受信することに特化しています。そのためメール添付などでは送信出来ない容量のデータを、暗号化等の高度なセキュリティによって安全に送受信することが可能です。
一度に複数の宛先に送付することも出来るため、データの送受信に関しては最も優れているといえます。
一定期間でデータが消去される
ファイル転送サービスではサーバーにデータを長期間保管しておくことはありません。一定時間が過ぎるとデータが消去されるため、データを盗まれる危険性が低くなります。
管理が不要
オンラインストレージのように、第三者が会社や個人のファイル・フォルダを直接アクセスすることはないため、外部に共有するファイルと会社・個人の環境をそれぞれ別で管理することができます。
そのため、ファイルのアクセス権限や誰がいつどのファイルにアクセスしたかなどの設定や管理が不要です。
オフライン環境
ファイル転送サービスはファイルをダウンロードしてローカルに保存することを前提にしているため、送付相手はオフライン環境でもファイルを使用できます。
特に大容量ファイルの編集はローカル環境で行う方がスムーズなので、ファイル転送サービスの方が適しています。
オンラインストレージ
データを安全に保管しておける
オンラインストレージはデータを安全に保管しておくことに特化しています。セキュリティが堅牢なサービスでは、自社サーバーにデータを保管しておくよりも安全な場合もあるため、重要なデータの保管先として活用されることが多くあります。
複数人でデータの編集が可能
オンラインストレージに保管しているデータには、複数人が同時にアクセスすることが出来ます。そのため、リアルタイムに共同作業を行いたい場合などに便利です。
ログが残る
オンラインストレージでは『誰がいつどのデータをダウンロードした』等のログが残ります。そのため、後からログを見て作業した人を確認することが出来ます。
アクセスを制限できる
オンラインストレージではデータにアクセスし、閲覧、編集などの権限を制御することが出来ます。
逆を言えば、アクセス権限があると誰でもデータの閲覧や編集が出来てしまうため、セキュリティを意識した管理が必要です。
ファイル転送サービスとオンラインストレージどちらがおすすめか
ファイル転送サービスとオンラインストレージの違いについて理解したと思います。しかし、実際にはどちらを利用した方が良いのでしょうか。
それは目的に合わせて異なるため、以下の目的別のおすすめを参考にしてみて下さい。
安全にデータを送付したい場合
企業の機密情報など重要なデータや大容量のデータを安全に送付したいという目的なら、ファイル転送サービスがおすすめです。
企業が利用するのであれば、特にセキュリティが堅牢な有料のファイル転送サービスを活用すると良いでしょう。
おすすめのファイル転送サービス
特におすすめのファイル転送サービスとして『Transfer Center』があります。Transfer Centerには以下の用な特徴があるため、重要なデータを安心して送受信することが出来ます。
- ● ウイルス対策・暗号化
- 通信は常に強固なSSL/TLSで暗号化し、ファイル自体も毎回ウイルスチェックを行った後に暗号化されているため安全です。
- ● 操作履歴ログ
- 誰が、いつ、どこから、どのファイルを送付・ダウンロードしたか、などの操作ログ機能があるため、後からログを見て操作履歴を確認することが出来ます。
- ● OTP本人認証による誤送信防止
- ファイル送信時に相手方の携帯電話番号やダウンロード可能なメールアドレスを指定することで、受信者側は本人認証をする必要があります。そのため、ヒューマンエラーによるデータ漏洩を防ぐことが可能です。
- ● 独自ドメインやロゴを設置できるセルフブランディング機能
- 安全なデータの送受信だけではなく、ブランディング機能が使えるといったメリットがあります。
安全にデータを保管しておきたい場合
データの送受信というより、データを安全に保存しておきたい場合にはオンラインストレージがおすすめです。
ただし、オンラインストレージはオフライン環境で使用できない点や、アクセス権限を持っていると社外の人でも常にデータの閲覧や編集が可能である点に注意して運用する必要があります。
複数人で同時作業をしたい場合
リアルタイムに複数人で同じデータを編集したい場合には、オンラインストレージがおすすめです。ただし、リアルタイムでの作業を必要としない場合は、ファイル転送サービスを活用する方が外部からデータを直接編集出来ないため安全だと言えます。
共同作業をしたい場合でも、どういったシチュエーションかによってファイル転送サービスかオンラインストレージを選ぶべきかが変わります。
まとめ
いかがでしたか。データを安全に送信、保管するためにはファイル転送サービスやオンラインストレージといったサービスを活用することがおすすめです。
重要なのは自社の目的に合わせて、最適なサービスを選択することです。
何を選択すべきか迷う場合は、是非本記事で紹介した内容を参考に、おすすめのサービスを活用してみて下さい。本記事が皆様の参考になれば幸いです。
