ビジネスにおけるファイルのやり取りは、もはや日常の一部です。しかし、その「いつものやり方」に、情報漏洩やセキュリティリスクにつながる危険な落とし穴が潜んでいることをご存知でしょうか?
今回は、あなたの会社の情報資産を守るために知っておきたい、安全なファイル転送の基礎知識と具体的な対策について解説します。
あなたの「いつものやり方」、本当に安全ですか?
多くの企業が日常的に利用しているファイル転送方法には、実は多くのリスクが含まれています。
1. メール添付
最も手軽な方法ですが、情報漏洩のリスクが潜んでいます。
- 宛先間違いによる誤送信:
- たった一文字の入力ミスで、取引先の担当者に送るはずだった見積書を全く関係のない第三者に送ってしまうことがあります。これは、会社の信頼を失うだけでなく、損害賠償問題に発展する可能性もあります。
- PPAPによるセキュリティリスク:
- パスワード付きのZipファイルをメールで送り、その後パスワードを別のメールで送る「PPAP」は、セキュリティ対策として意味がないとされています。なぜなら、もし通信経路が盗聴された場合、パスワードも同じ経路で送られるため、ファイルとパスワードが同時に盗まれてしまうからです。
2. オンラインストレージサービス
手軽に大容量ファイルを共有できるため便利ですが、企業の機密情報を預けるにはリスクが伴います。
- 無料サービスの危険性:
- 無料サービスの場合、運営会社がどのようなセキュリティ対策を講じているか、詳細が不明瞭な場合があります。万が一、サービス側で情報漏洩が起きた場合でも、迅速な対応や補償が期待できないケースも少なくありません。
- 有料サービスでも起こりうる「人的ミス」:
- 有料のオンラインストレージサービスはセキュリティ機能が充実していますが、利用者の操作ミスによる情報漏洩リスクは依然として存在します。例えば、特定の相手にだけ見せるつもりが、共有リンクを「誰でも閲覧可能」に設定してしまい、不特定多数の第三者にファイルが見られてしまうといったケースです。また、複数のサービスで同じパスワードを使い回している場合、他のサービスから流出した情報をもとにアカウントが乗っ取られる危険もあります。
ビジネスで通用する
安全なファイル転送のための5つのチェックポイント
では、これらのリスクを回避し、安全にファイルを転送するためには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。以下の5つのポイントを確認しましょう。
1. ファイルと通信経路の「二重の暗号化」
データを送る際、ファイル自体と、そのファイルが通る通信経路の両方が暗号化されていることが重要です。これにより、万が一データが傍受されたとしても、内容を解読されるリスクを大幅に減らすことができます。
2. 強固な「アクセス制御」
「誰が」「いつ」「どのファイルに」アクセスできるかを厳密に管理する機能は必須です。不要な第三者へのアクセスを制限するだけでなく、ダウンロード回数や閲覧期限を設定できる機能も、より安全な運用に役立ちます。
3. 「転送ログ」による見える化
いつ、誰が、どのファイルを転送したかという履歴をすべて記録し、管理できることは、内部不正の防止や、万が一の際に原因を追及するために不可欠です。
4. 「セキュリティと使いやすさ」の両立
どんなにセキュリティが強固でも、使い勝手は重要です。従業員が迷わず安全にファイル転送を行えるよう、シンプルで直感的なインターフェースであることも重要な要素です。複雑な操作や設定は、かえって誤操作につながり、セキュリティリスクを高めることにもなりかねません。
5. 「セキュリティとコスト」の最適なバランス
強固なセキュリティ対策を導入することは重要ですが、過剰なコストは企業の経営を圧迫します。自社の事業規模や扱うデータの機密性に見合ったセキュリティレベルを確保できるサービスを選ぶことが賢明です。初期費用だけでなく、月額のランニングコストやサポート体制も含めて比較検討し、コストパフォーマンスの高いソリューションを選択しましょう。
まとめ:安全なファイル転送は、会社の信頼を守る盾となる
安全なファイル転送は、単なる業務効率化ツールではありません。情報漏洩という重大なリスクからあなたの会社を守り、顧客や取引先からの信頼を維持するための重要な「盾」です。
ビジネスにおいて日々生み出される貴重な情報を守るために、この機会にファイル転送の方法を見直してみてはいかがでしょうか。
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