これまでのガイドで、Transfer Center Business版の強力な機能と活用シーンをご紹介しました。
今回は、本製品を導入することで御社が得られる具体的なメリットを、セキュリティ/コンプライアンス面とコスト/効率面に分けて解説します。
1. セキュリティ・コンプライアンス面:企業リスクを大幅に低減
Transfer Center Business版は、単にファイルを送るという行為を、企業のセキュリティ対策に組み込むことができます。
情報漏洩リスクの低減
メール添付ファイルの全廃を推進: 会社のルールとしてメール添付ファイルによる送受信を廃止し、セキュアなファイル転送・集荷機能に一本化することで、情報漏洩リスクの要因を断ち切ることができます。
ダウンロード認証と多要素認証の強制: 管理者設定により、メンバーに対して多要素認証(MFA)やダウンロード認証、有効期限の設定といった必要なセキュリティオプションを変更不可(ロック)にできます。これにより、全社員のセキュリティレベルを均一かつ最高水準に保てます。
クラウドストレージの誤共有対策
社内のGoogleドライブやSharePointなどを直接社外と共有すると、「意図しない相手への誤共有」や「誰と共有したかの把握が困難になる」といった、管理上のリスクが生じます。
Transfer Center Business版を経由してファイルを送ることで、これらのリスクを排除し、社外との接点をセキュアに一元管理できます。
監査・内部統制への貢献
すべてのファイル送受信記録が、詳細な操作ログとして残ります。「誰が、いつ、どこから、どのファイルにアクセスしたか」を追跡できるため、監査対応が容易になり、内部統制の強化に貢献します。
2. コスト・業務効率面:管理工数の削減と業務の迅速化
Business版の導入は、セキュリティ強化だけでなく、日々の業務効率化とコストの適正化にも貢献します。
シャドーITの解消とコストの一本化
従業員がセキュリティ管理下にない、個人契約の無料または有料ファイル転送サービスを利用するリスク(シャドーIT)を解消します。企業公認のサービスに統一することで、ファイル転送に関する管理コストを一本化し、運用がシンプルになります。
業務効率の向上
大容量ファイルをメールではなく安全に転送できるため、メールサーバーの負荷軽減やメールボックス容量の節約につながります。
まとめ
Transfer Center Business版の導入は、貴社の情報セキュリティと業務効率にメリットをもたらします。
セキュリティ面では、管理者によるオプションの強制ロックやダウンロード認証、多要素認証により、情報漏洩リスクを劇的に低減できます。これにより、メール添付ファイルによるリスクや、クラウドストレージの誤共有リスクを回避し、詳細な操作ログでコンプライアンス対応を容易にします。
効率・コスト面では、シャドーITを解消して管理コストを一本化するとともに、アカウント管理機能によるITサポート工数の削減、大容量転送による業務の迅速化に貢献します。
Transfer Center Business版は、貴社の情報セキュリティレベルを底上げし、「安心」と「信頼」を確かなものにするための、最適な投資となります。