情報漏洩調査も、監査対応も、正確な証跡で迅速に
情報セキュリティ・監査担当者にとって、「誰が、いつ、何をしたか」という正確な活動記録は、企業の信頼性維持とリスク管理体制の根幹をなします。特に、機密情報を扱うファイル転送サービスにおいて、証拠能力のある記録(ログ)が整備されているかどうかは、コンプライアンス維持の要件となります。万が一、情報漏洩やシステム利用上の不具合が発生した際、迅速かつ客観的な原因究明は必須の課題です。
Transfer Center の「操作ログ機能」は、ユーザーのあらゆる行動を詳細かつ網羅的に記録することで、以下の課題を解決し、情報セキュリティ担当者の業務を強力にサポートします。
操作ログ機能がもたらす2つの決定的なメリット
操作ログ機能は、単なる履歴の記録に留まらず、セキュリティと運用の両面で重要な役割を果たします。
情報漏洩の原因調査を圧倒的に迅速化し、セキュリティリスクを最小化
ログには「いつ、どこで、誰が、どの場所から、何を誰に」行ったか、という詳細な記録がすべて時系列で保存されます。
これにより、万が一、機密情報が外部に流出したり、不正なアクセスが試みられたりした場合でも、膨大なデータの中から問題発生の起因点をピンポイントで特定できます。初期調査時間を大幅に短縮できるため、被害の拡大を防ぎ、迅速な対応を可能にします。
不具合発生時の詳細確認が容易に、運用効率を向上
ユーザーからの「ファイルが送れない」「設定が変わってしまった」といったシステムエラーや操作に関する問い合わせがあった際、詳細な操作ログを参照することで、問題が発生した正確な日時、その直前の操作内容、アクセス環境(IPアドレス)を即座に把握できます。
これにより、問題がユーザー側の誤操作によるものか、システムの一時的な不具合によるものかを迅速に切り分けられ、無駄な調査工数を削減し、ヘルプデスクの対応品質向上にもつながります。
操作ログの管理と活用
記録されたログは、お客様の契約プランに応じて1ヶ月または1年間(プレミアムプラン、Businessプラン)保持されます。必要なログを迅速に見つけ出し、監査に活用するための強力な機能が備わっています。
詳細なフィルター機能(プレミアムプラン、Businessプラン)
ログが大量にある場合でも、「指定期間」や「指定ユーザー」など、きめ細やかな条件でログを絞り込むことができます。これにより、必要な証跡にすぐにたどり着き、調査時間を劇的に短縮します。
エクスポート機能(プレミアムプラン、Businessプラン)
内部監査や外部監査、またはコンプライアンス上の理由でログを長期保存する必要がある場合、操作ログをCSVファイルとして簡単にエクスポートできます。これにより、データの二次利用や提出もスムーズに行えます。
記録される操作ログの項目と追跡可能性(トレーサビリティ)
Transfer Centerは、企業のセキュリティ監査や内部統制の証跡として求められる、以下のすべての情報を網羅的に記録します。
| 記録される情報カテゴリ | 具体的な記録内容と監査上の価値 |
|---|---|
| ユーザー行動記録 | ログイン・ログアウトの成功/失敗日時、ファイル送信、ファイルのダウンロード、集荷リンクの作成など。→ 誰がシステムにアクセスしたかを証明します。 |
| システム設定の変更 | ユーザー権限の追加・削除、カスタムブランディングの設定変更、各種セキュリティオプションのON/OFF履歴など。→ 内部統制が正しく機能していたかを証明します。 |
| 対象ファイルの情報 | 送信・ダウンロードされた対象ファイル名、データ容量、処理が実行された正確な日時。→ どのファイルがリスクにさらされたか、あるいは正しく処理されたかを明確にします。 |
| アクセス環境の詳細 | アクセス元のIPアドレス、利用されたブラウザ情報など。→ 不正アクセス元の特定や、特定の場所からのアクセス制限の証跡となります。 |
これらすべての項目に対し、「いつ」「誰が」「どの場所から」といった情報が付随するため、完璧な追跡可能性(トレーサビリティ)が確保され、監査において高い信頼性が得られます。
まとめ
Transfer Center の「操作ログ機能」は、情報セキュリティ・監査担当者にとって不可欠な「監査証跡(エビデンス)」を提供する中核機能です。誰が、いつ、何をしたかというすべての操作を網羅的かつ詳細に記録し、情報漏洩の原因調査の迅速化とシステム不具合への正確な対応を可能にします。ログの保持期間(1ヶ月/1年)、指定期間・指定ユーザーによるフィルター、そしてCSVエクスポート機能により、企業のコンプライアンス維持と高度なリスク管理を強力に支えます。